関東1都6県完全制覇の旅
金には余裕がないが、時間には多少の余裕がある。今の私である。
ある日、時刻表を眺めながらくだらないことを考えた。
「鉄道を使って1日で関東1都6県を回る事って可能だろうか。」
幸い、時間には余裕がある。「やってみよう。」
しかし金には余裕がない。“手段を選ばぬ非情な男”というのは時として絵になるが、“非情なまでに手段を選ばなくてはいけない男”というのはいかがなものか。それが今の私である。
出発は08:30起点は訳あって『下総中山』。これが重要。『下総中山』から総武線各駅で『市川』へ出て、そこで快速に乗り換え『東京』へ。次に東海道本線に乗り『川崎』へ向かう。これで早くも「千葉・東京・神奈川」の1都2県制覇。
『川崎』から南武線に乗り『立川』、青梅線に乗り換え『拝島』へ。この辺りは未踏の地だ。
『拝島』からは暫く八高線に身を委ねる。埼玉県の『高麗川』で1度電車を降り、後続の高崎行を40分ほど待つ。ここから先は1本でも乗り遅れたら予定が大きく狂ってしまうのでトイレも含め体調には十分留意しなければならない。突発的な雷雨によるダイヤの乱れは正に天敵だ。
左右の車窓すべてに緑が広がる素晴らしい景色に包まれながら80分ほどかけて群馬県『高崎』へ。頭の中に遊佐未森の「夏草の線路」という曲が流れ、都会の喧騒をしばし忘れる。
『高崎』到着は13時をちょっと回ったところ。ここで昼食。限定20個の「岩魚鮨」の最後の1個を手に入れ待合室で食べる。
30分ほど待ち、両毛線で『小山』へ。経路中、最長乗車時間の約100分をのんびり過ごす。
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『古河』を見届け一路『大宮』へ。気付けばすっかり都会の喧騒が戻っている。京浜東北線に乗り『南浦和』、更にそこから武蔵野線に乗り終着駅まで向かう…そうすると?
全行程約356キロ。全乗車時間約7時間(全行程9時間)。総乗車本数11本。総運賃…実は130円。
これは鉄道ファンにはおなじみの「大回り乗車」と呼ばれるもので、JRで決められた適用区間でのみできる裏ワザ。他にも同じ駅を2度通らない、など細かい制限がある。もちろん改札を出ることもできない。簡単に言えば、山手線で隣の駅に行くのにぐるっと逆回りで行く事の超応用編だ。ただしルート選びを慎重に行わないと超過料金を取られる。今回の私のプランは『下総中山』発『西船橋』着の大回り乗車。
JRの乗車規則を確認の上、ご利用は計画的に。








