2008年7月31日 (木)

引越しのお知らせ

 7月末日となりました。お久しぶりの更新となりましたがこの暑い夏いかがお過ごしでしょうか。

 お陰様で店舗の整理も終わり、無事物件の明け渡しが完了致しました。店舗に陳列してあった「我楽多(がらくた)」達は今、自宅で「ガラクタ」同然の扱いとなっております。

 そんな訳で当ブログもここを引っ越すことに致します。

 今後ものんべんだらりとした駄文を綴っていこうと考えておりますので、もしよろしければお付き合いください。何かありましたら「コメント」にメッセージでもいただければ幸いです。

 それではまたお会いしましょう。以下、引っ越し先です。

http://modern-times874.cocolog-nifty.com/blog/

2008年7月20日 (日)

モダンタイムス 編集後記

 去る7月19日。「我楽多酒場モダンタイムス」は無事366日の営業を終えることができました。

 「無事」というのは食中毒のような事故も起こさず、そして何よりあの急階段から転げ落ちる者が(私も含め)一人もおらず…という意味です。

 最後の営業となった週、入れ替わり立ち替わり御贔屓にしてくださったお客様が名残の来店。ひとりひとりと最後の親交を深めることができ、嬉しい限りでした。

 最終日。友人が「最期を見届けるため」昨年10月以来の来店(彼が友人の1人も連れてもっと頻繁に来てくれていれば…薄情者め!笑)。閑古鳥の鳴く状況しか知らなかった彼は現モダンタイムスの姿に驚きつつも「楽しかった」を連発。また久々に顔を出した妻は「(あなたの)やりたかったお店が形になってるじゃない。」と泣かせる一言。

 私は閉店の日が近づいてくるにつれ、自分の気持ちがどうなっていくのか全く想像がつきませんでした。せいぜいあるものは感慨よりむしろ安堵感。このまま何事もなく無事終われたらなぁ、という思いしか出てこなかったのです。

 ところが改めてカウンターの中から(私も含めた)みんなが一つの話題で喧々諤々(けんけんがくがく)としている様子を見て、初めて寂しさを感じました。見知らぬ者同士が同じ話題で、或いはそれぞれ別々の話題で話に花を咲かせているのを感慨深く感じ、そして「どうだ。これがモダンタイムスだ!」と初めて誇らしく思っていました。

 『「モダンタイム」は皆さんとつくってきた時間。それが積み重なった「モダンタイム」は皆さんとつくってきた空間』でした。

  さよならは別れの言葉ではなく、再び会うまでの遠い約束です(どっかで聞いたことのあるフレーズ?気のせいですよcoldsweats01)。うまく感謝の気持ちを伝えることができずただ歯がゆいばかりですが、これまで本当にありがとうございました。

2008年7月18日 (金)

全然ダイジョウブ

 朝の連続テレビ小説『瞳』。初の連続テレビ小説完全視聴を目指し日々努力(?)している。

 この前に放映されていた『ちりとてちん』。視聴率的にはあまり好成績とは言えなかったようだが、放送終了後の評価は高く、DVDの売上も好調のようだ。

 もしかしたら朝の連続テレビ小説を放送時間通りに観ている人が少なくなったのかもしれない。そういう私もビデオにとって時間差で観ているひとり。我が家だけに限らず、決まった時間に決まったことをできるほど今の日本人の生活リズムは一定のテンポではいかないようだ。

 『ちりとてちん』のヒロイン、貫地谷しほりちゃんheart04。連ドラ終了後も大忙し。立て続けにドラマで主演を張っている。先日始まった水戸黄門のはざまドラマ(?)『あんどーなつ』。これまた視聴率はいまいちだったようだが、面白い。もともと和菓子も好きなので感情移入もしやすい。楽しみだ。

 さて、『瞳』。作者鈴木聡さんの主宰する劇団「ラッパ屋」のファンなので贔屓たっぷりで見続けているのだが…。

 ドラマのテーマは3つと勝手に推察する。ひとつは「里親制度」。次に「ストリートダンス」。そして「下町情緒」。「里親制度」について、それ自体ドラマに盛り込むのはいいのだが、時々ストーリーを遮って解説が入るのが興ざめ。うまくストーリー内で伝えて欲しい。

 「ストリートダンス」は若者文化を伝えようとする意図があって加えた要素なのかどうかは分からないが必要性を感じない。むしろ朝の連ドラのイメージからして異物感すら抱いてしまう。ストーリーの中で主人公「瞳」が子育てとバイトとダンスの3足のわらじで無理をして体調を崩してしまう件があったが、ドラマ自体もそんな感じ。ましてやドラマを早めに切り上げ「まゆげ猫ダンス」の振付を紹介するなんて…。あれ自体可愛いから好きなんだけど、そんな熱烈な支持を受けているものなのかは疑問。

 「下町情緒」に関しては、せっかくあれだけの役者を配しているので、もっと話の中心にしてもいい。特に前田吟さんの演技がいい。ただ、「みんなで拍手しましょう」とか声を揃えて何か言ったりなど学芸会の劇っぽさが気になる。同じ下町(浅草)を舞台にしている『あんどーなつ』の人情の描き方が良さそうなので(まだ2話なので何とも言えないが…)余計わざとらしさが目立つ。

 かつて「ラッパ屋」で「斉藤幸子」というタイトルの芝居を上演したことがあった。舞台は月島(のもんじゃ屋)。今回のドラマ同じだ。とても面白い芝居だったので同じ月島舞台の今ドラマを楽しみにしていたのだが…。

 で、長々書いてきたが今回めったに批評などしない今ブログでこんな内容のものを書いてしまったのはドラマで出てきたあるセリフのことを書きたかったから。

 「全然大丈夫」

 瞳も、西田敏行演じる「勝太郎」もこの台詞を使った。そういう私もつい使ってしまうのだが、NHKで使われるとこれまた話が違う。この用法がNHKのお墨付きを得て、本格的に市民権を得てしまうのだろうか。

 今更そんなこと言ってるの?古いよ。みんな使ってるし何が間違ってるかも分んないよ。全然平気っしょ。そんな風潮? 

2008年7月15日 (火)

関東1都6県完全制覇の旅

金には余裕がないが、時間には多少の余裕がある。今の私である。

ある日、時刻表を眺めながらくだらないことを考えた。

「鉄道を使って1日で関東1都6県を回る事って可能だろうか。」

幸い、時間には余裕がある。「やってみよう。」

しかし金には余裕がない。“手段を選ばぬ非情な男”というのは時として絵になるが、“非情なまでに手段を選ばなくてはいけない男”というのはいかがなものか。それが今の私である。

出発は08:30起点は訳あって『下総中山』。これが重要『下総中山』から総武線各駅で『市川』へ出て、そこで快速に乗り換え『東京』へ。次に東海道本線に乗り『川崎』へ向かう。これで早くも「千葉・東京・神奈川」の1都2県制覇。

『川崎』から南武線に乗り『立川』、青梅線に乗り換え『拝島』へ。この辺りは未踏の地だ。

『拝島』からは暫く八高線に身を委ねる。埼玉県の『高麗川』で1度電車を降り、後続の高崎行を40分ほど待つ。ここから先は1本でも乗り遅れたら予定が大きく狂ってしまうのでトイレも含め体調には十分留意しなければならない。突発的な雷雨によるダイヤの乱れは正に天敵だ。

左右の車窓すべてに緑が広がる素晴らしい景色に包まれながら80分ほどかけて群馬県『高崎』へ。頭の中に遊佐未森の「夏草の線路」という曲が流れ、都会の喧騒をしばし忘れる。

『高崎』到着は13時をちょっと回ったところ。ここで昼食。限定20個の「岩魚鮨」の最後の1個を手に入れ待合室で食べる。

30分ほど待ち、両毛線で『小山』へ。経路中、最長乗車時間の約100分をのんびり過ごす。

栃木県『小山』からは湘南新宿ライン(都会感あふれるネーミング)で『大宮』へ向かう。残すは茨城県だけなのだが…。実は途中停車する『古河』駅だけが唯一の茨城県。決して寝過ごしたりボーッとしたりすることは許されない。

『古河』を見届け一路『大宮』へ。気付けばすっかり都会の喧騒が戻っている。京浜東北線に乗り『南浦和』、更にそこから武蔵野線に乗り終着駅まで向かう…そうすると?

全行程約356キロ。全乗車時間約7時間(全行程9時間)。総乗車本数11本。総運賃…実は130円。

これは鉄道ファンにはおなじみの「大回り乗車」と呼ばれるもので、JRで決められた適用区間でのみできる裏ワザ。他にも同じ駅を2度通らない、など細かい制限がある。もちろん改札を出ることもできない。簡単に言えば、山手線で隣の駅に行くのにぐるっと逆回りで行く事の超応用編だ。ただしルート選びを慎重に行わないと超過料金を取られる。今回の私のプランは『下総中山』発『西船橋』着の大回り乗車。

JRの乗車規則を確認の上、ご利用は計画的に。

2008年7月11日 (金)

永遠の怪物滝沢正光

永遠の怪物滝沢正光
地元の千葉競輪場にて引退挨拶。
スタンドに投げ込まれた数量限定のTシャツを激しい争奪戦の末、見事ゲット(と言っても少し離れた所でビビりながら眺めていたら、目の前にひとつ取り損ねたものが転がってきただけなので、正確には争奪戦には加わっていない。正に漁夫の利)。

2008年7月10日 (木)

梅干しの行方

 今、時代は3mm!自己最短記録更新です。何のことかって?それは店頭にて…(?)。

 先日、鰻と梅干しを同時に食べ、経過観察中の身でしたが無事何事も起こりませんでした。まぁ、鰻と言っても「鰻エキス入り」のタレだけしか味わっていないのですが…。

 さて、今回は梅干しの話。私は今まで梅干しは貰うものだと思っていました。母の実家や知り合い等々。梅干を切らした時期が不思議と今までなかったので気付かなかっただけで実は深刻な梅干し危機が迫っていたようです。

 そんな訳で梅干しを買おうとスーパーへ初めて買いに行ったのは半年ほど前の話。ところが…私が求めている梅干しが無い。どんな梅干しを求めているのか?真っ赤に滴るほどの梅酢に漬かった、見ただけでしょっぱ酸っぱい強烈な梅干しである。昔からそういう梅干しに慣れてしまったのでそうでないと物足りないのだ。

 ところが店頭に並ぶ梅干しは、と言えば南高梅や紀州の大粒の梅で真っ赤じゃないものばかり。真っ赤なものもカリカリ梅タイプだったり、アミノ酸やら甘味料やら添加物だらけのもので求めているものとは程遠いもの。おまけに減塩タイプの多いこと…。

 唯一これなら、と買った梅干し。まぁまぁ良かったのだが以来姿を見せず。1回で幻の逸品となってしまった。

 これはいよいよ作るしかないか…そんな思いが去来している昨今。

2008年7月 7日 (月)

雨の日の恨み節

 私は元々雨の日が大嫌い。冬の雨は一層寒くさせるし、今の季節はジメジメして不快感爆発である。

 ただでさえ嫌いな雨が週初め、しかも自分の予定を変えさせるタイミングで降ったら…先週1週間の頑張りと今週のやる気をすべてそがれた感じになり、もう親の敵に対するような憎しみが湧いてくる。

 閑話休題。

 そんな雨の日。いざ昼飯でも、と思い冷蔵庫をあける。御飯だけは炊いてある。が、おかずになりそうなものが何もない。あなたならどうするだろう。買い物に出るか。空腹を堪えるか…。

 とりあえず食材のありそうな場所を徹底的に探索してみた。レトルトのカレーを発見したが、胃の調子が万全でないので断念。再度冷蔵庫を隈なく捜査。梅干しを発見。これで御飯の3分の2はいける。しかし味を変えて残りの御飯を食べたい。と、隅に「鰻のタレ」を発見。先日「アナゴ丼」を作った時に使った「鰻エキス入り」の本格派だ。これでOK。 白飯の半分にタレをかけ、残り半分を梅干しでいく、こんな攻撃パターンだ。

 だいぶ食欲が満たされてきたときふと思った。「鰻と食い合わせが悪いのって何だっけ?」スイカ?天ぷら?アイス?柿?それとも…コイツ?どうやら必死で探し、やっとの思いで手に入れたご飯の友は天敵同士の2品だったらしい。

 現在経過観察中。

 追記:パソコンで鰻の食い合わせについて調べてみた。「鰻と梅干」は確かに食い合わせの悪い組み合わせだが、医学的根拠は一切ないようだ。ただ、諸説ある言い伝えから私がこれ、と思った説は、梅干しは食欲を増進させる効果があり、脂っこい鰻をつい食べ過ぎてしまう。その結果胃もたれ等体調不良に陥るから。またはそれを戒めるために食い合わせが悪いから一緒に食べてはいけない、と言うようになった。そんなとこらしい。先人の教えに敬意を表す。

2008年7月 4日 (金)

我が家のマンガ④「好きなマンガ」編

 我が家のマンガ蔵書をうだうだ紹介してきたが、とどのつまり好きなマンガは何なんだ、ということで最後に何度も読み返してしまう「好きなマンガ」ベスト5。1020冊もあれば所持していることで満足してしまう作品と定期的に手に取る作品とに分かれてくる…。

 第5位…『ツルモク独身寮 窪之内英策(全11巻)』

 つるや木工製作所の独身寮を舞台としたラブコメ作品。ひとりひとりのキャラクターが魅力的なのだが、むやみに登場人物を増やすことも無く内容がぼやけなくていい。

 第4位…『ぽっかぽか 深見じゅん(16巻 以下続刊?)』

 元々の出会いはテレビドラマだった。ドラマを先に見て原作のマンガを読む場合、或いはその逆。とかく違和感が先に立ち馴染めなかったりすることが多いのだがこの作品はドラマはドラマで、原作は原作でどちらも好きという貴重な作品だ。優しい夫とちょっとぐうたらな妻、幼稚園児の娘の3人家族のホームコメディ。ホロっとさせられる話も多い。我が家に娘がいたらこのマンガと似たような家族になれるのだが…(?)

  第3位…『サラリーマン金太郎 本宮ひろ志(全30巻+5巻)』

 本宮マンガの主人公の魅力をすべて背負ったような矢島金太郎が主人公。ケンカあり恋あり政治ありマネー戦争あり…。いろんな作品の随所で提起してきた作者の思いがここで一気に爆発している。本宮マンガの総決算のような作品。

 第2位…『タッチ』

 「タッチ」は私にとって野球マンガではない。朝倉南も和也も脇役で、上杉達也が主人公の青春ストーリーである。かつて上杉達也をテーマに論文を書こう、と真剣に考えたことがあるくらい彼の描写は秀逸である。

 第1位…『空のキャンパス 今泉伸二(全7巻)』

 一言で言えば体操競技をテーマにしたラブコメ作品なのだが、中身は濃い。主人公は脊椎に重大なケガによる持病を持つ男子中学生。幼い頃、目の前でムーンサルトを見せた謎の男の子。そいつに勝つ事を唯一の目標に怪我を克服し体操競技にまい進する。が、実はその男の子は女子のジュニアチャンピオンで…。怪我の後遺症と闘いながら、再会を果たせぬまだ見ぬライバルを目標に体操に打ち込む主人公。自分がライバルであると名乗り出ることのできない女子チャンピオンの主人公への思い。何しろ泣かせるシーンが多い。体操競技なので映像化が難しいそうだがドラマ化しても十分話題になりそうな内容である。是非1度読んで欲しい。

 正直、どうでもいいランク付けなのにかなり迷った。何度も作品の取捨を繰り返したり順位を入れ替えたり…。でもせっかくならあまり知られていない作品を1位にしたかったのでこういうベスト5にした。改めて感じたことはひと作品ひと作品にそれなりの思いが残っている、ということ。 先日、漫画家が出版社を訴える、というのが話題になっていたが私は漫画家には敬意を表したい。

我が家のマンガ③「名場面」編

 今回は作品でのランクではなく私の心に残った「名場面」ベスト5但しネタばれ注意

 第5位…「万太郎VS硬派中 『さわやか万太郎 本宮ひろ志(全10巻)第6巻より 』」

 本宮マンガの定番主人公(この作品では花見万太郎)の活躍を描いた作品。中でも全10巻中5巻分にわたって展開する「全関東私立中学野球大会」。その決勝は万太郎率いる番寺院中学と超不良校硬派中の争いに。ずば抜けた実力がありながら卑怯な手口を使う硬派中にたった二人で立ち向かう番寺院中。この第6巻は万太郎と硬派中主将平田の一騎打ちの模様がおさめられていて、熱くなる。決着は第7巻で…。

 第4位…「キン肉マンVS悪魔将軍 『キン肉マン ゆでたまご(全36巻)第16.17巻より』」

 ご存じ「キン肉マン」。彼のベストバウトはどれか…。悩むところである。ウォーズマン戦、バッファローマン戦、ヘルミッショネルズとのタッグ戦(マスク剥ぎの話題でクラスの男子は毎週盛り上がっていた)も捨てがたいが私はVS悪魔将軍。何といっても悪魔将軍のかっこよさである。最強最悪の敵に挑むキン肉マン。ゆでたまごのテンションも最も高かったように思える。

 第3位…「六三四、涙の千本素振り 『六三四の剣 村上もとか(全24巻)第6巻より』」

 剣道マンガの最高峰。剣道の試合中の怪我が元で急死した父、栄一郎葬儀の冬の夜、未だ「死」を受け止めきれない幼い六三四はひとり父の好きだった岩手山の見える山の展望台へ。そこで父に見えるよう素振り千本をする。「泣がねえよ。オラ、どんなにつらい稽古にだって泣いたりしねえよ!!んだから父っちゃ…生き返ってけろ~!!」父を失ってから初めて流す涙。その涙を必死に堪えながら再び竹刀を振るう。こう書いてるだけで涙が出そうな最高のシーンだ。

 第2位…「チュウ兵衛の死 『みどりのマキバオー つの丸(全16巻)第8,9巻より』」

 純粋とは言えない競馬マンガだがストーリーはかなり重厚だったのが「マキバオー」。激走の末同着1位となったダービーの後、心の支えだったネズミのチュウ兵衛の死を目の当たりにする。チュウ兵衛は随所で名シーンを演じており、助演男優賞ものの存在だった。

 第1位…「達也VS新田 『タッチ あだち充(全26巻)第24巻より』」

 甲子園出場をかけた地方予選決勝、主人公上杉達也の明青学園対ライバル新田のいる須見工業の一戦。5-4、明青リードで迎えた延長10回の裏、須見工の攻撃。2アウトランナー2塁で迎えるバッターは新田。自分の気持ちを常に押し殺してこれまで生きてきた達也はここでも「勝負したい」という本心を隠し敬遠を提案。しかし達也のそんな性格を知るキャッチャー松平孝太郎は守備陣に指示を出し、「あと一人!しまっていこうぜ!」と真っ向勝負を挑む。今作品最高のシーンだ。この試合中達也が言った「敬遠は1度やるとクセになる」は自身のこれまでの生き方を踏まえてのもの。彼の優しさからくる「敬遠ぐせ」をよく知るもうひとり原田は「敬遠だな。あいつはいつだって自分のことより先にまわりのことを考えちまうからな。」とスタンドで南に話している。こういう深い心理描写も「タッチ」を不朽の名作にした要因ではないだろうか。

 つづく

我が家のマンガ②「熱くなるマンガ」編

 我が家のマンガ蔵書約1020冊をジャンル別にベスト5を挙げながら紹介しています。

 今回は思わず「熱くなる」ベスト5

 第5位…『がんばれ元気 小山ゆう(全12巻ワイド版)』

 ウチにはスポーツもののマンガが多くあるのだが、なぜかその中でも「ボクシング」ものは群を抜いている。この「がんばれ元気」もそうだが、「あしたのジョー」、「BB」、「神様はサウスポー」、「ラブ&ファイヤー」、「チャンプ」…「はじめの一歩」は無いのかよと言われそうだが、マガジン派ではなくサンデー派だった為蔵書に含まれていない。ボクシングものでは「あしたのジョー」がやはりNO.1の作品だと思うのだが、矢吹丈自身がクールなキャラクターの為、熱くなる、という感じではない。それに対し「堀口元気」はボクシングに対し熱い情熱を持っていて、同時に狂気じみた執念も持ち合わせているキャラクター。最後の関拳児戦は正に最高潮。

 第4位…『キャプテン ちばあきお(全15巻ワイド版)』

 野球ものにしては珍しく高校野球でもプロ野球でもなく中学生野球が舞台。大リーグボールのような魔球もジャコビニ流星打法のような必殺技も出てこない。かといって現実的か、と言えばそんなことも無い気がする。すさまじく厳しい練習とそれに裏付けされた全力プレーが主人公である墨谷二中の武器でありこの作品の魅力である。歴代キャプテンの個性もそれぞれ長所短所があり、感情移入しやすい。

 第3位…『俺の空 刑事編 本宮ひろ志(全3巻ワイド版)』

 本宮ひろ志氏の描く主人公はだいたい共通している。正義感が強く正直者で喧嘩が強く、誰からも愛される。その点をベースに作品ごとに色をつけていく。「俺の空」の主人公安田一平は「大金持ち」という色をつけられた。初期「俺の空」は自分の伴侶を探す旅に出るストーリーで、これはこれで熱く(?)なるのだが、「刑事編」は大物政治家を含む巨悪に、刑事となった一平が自らの権力、金力を使って挑む愉快痛快爽快作。

 第2位…『め組の大吾 曽田正人(全20巻)』

 消防隊に入隊した型破りな主人公の活躍を描いた作品。この作品の魅力はなかなか表現しにくい。が、思わず何度も読み返してしまう秀作であるのは間違いない。危険な状況になればなるほど神経が研ぎ澄まされていく主人公朝比奈大吾にリンクして読み手の神経も一緒になって研ぎ澄まされていく、そんな作品だ。

 第1位…『硬派銀次郎・山崎銀次郎 本宮ひろ志(全9・5巻)』

 私が初めて本宮作品に出会った記念碑的作品。先述したように本宮作品の主人公の性格はほぼ一緒。この作品の主人公山崎銀次郎は貧乏、みなしごという要素が加えられ、ある意味安田一平とは正反対の環境である。しかし彼の持つ魅力で多くの仲間が集まり、悲壮感は全くない。彼のことを恋人である高子がこう評している「銀ちゃんは普段ボケーッとしているけどいったん何かをやるときすごい力を発揮するわ。でも自分の欲望でエネルギーを出すんじゃないの。銀ちゃんはいつだって自分のことなんてちっとも考えてないの。かといって他人の為に自分を犠牲にして何かをやるってわけでもない。太陽にむかって恥じることをしたくないの。それさえ自分が守っていれば他に何の遠慮もすることなんてない。銀ちゃんはそう考えているの。(硬派銀次郎 第8巻より)」この「太陽に向かって恥じることをしない」というのは私の教訓である。

 つづく

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